Q.現在の経常利益のコンセンサス予想は一兆5千万円だが、どの辺に落ち着くと予想されるか
A.まず前提として、あなたが言っている「経常利益1.5兆円コンセンサス」は、かなり強気寄りのレンジ上限に近い数字です。現状の材料から見ると、そのまま着地する確度はやや低めです。
■ 今出ているファクト
純利益ベースの会社計画:約1.13兆円
9カ月累計で純利益:約1.02兆円(進捗90%)
→ かなり順調だが、「爆発的上振れ」ではなく計画超過ペース
加えて、銀行業界全体も
金利上昇で好調(ただしピーク感も出始め)
■ 経常利益の着地レンジ(実務的な見方)
結論から言うと:
👉 1.3兆〜1.45兆円あたりが現実的な着地ゾーン
シナリオ別に整理すると
① ベースケース(最も確度高い)
1.3〜1.4兆円
理由:
進捗は良いが「残りQで爆発」は不要な状態
債券損益・マーケット収益がややブレ要因
メガバンク特有の「最後に帳尻合わせ」
👉 コンセンサス1.5兆よりやや下
② 強気シナリオ
1.45兆円前後
条件:
株式益・外債損益がプラス寄与
与信費用が想定より低い
円安継続
👉 この場合でも「1.5兆タッチ」はギリギリ
③ 弱気シナリオ
1.25〜1.3兆円
条件:
債券評価損
海外クレジットコスト増
市場収益の鈍化
■ なぜ1.5兆はやや高いか
ポイントは3つ:
純利益1.13兆 → 経常1.5兆はやや乖離が大きい
通常の変換倍率から見て少し盛り気味
9カ月進捗は「順調」止まり
「大幅上振れ確定」ではない
銀行は4Qで保守的に調整しがち
与信費用・評価損を積む傾向
■ 結論(投資家目線)
コンセンサス:1.5兆円 → やや強気
実際の着地予想:
👉 1.35兆円前後(中央値)
もし株価目線で考えるなら、重要なのは:
「1.5兆に届くか」より
👉 ガイダンス(来期見通し)と株主還元(自社株買い)
ここ次第で決算の評価はかなり変わります。
-------------------------------
Q.とすると、このコンセンサス予想はかなり無理な強気ということですか
A.結論から言うと、「かなり無理な強気」まではいかないが、明確に上振れ前提のコンセンサスです。
あなたが貼ってくれた図を見ると:
コンセンサス:約1.53兆円
会社計画(最新会社予想):それより下
実績進捗:堅調だが“爆発的”ではない
この構図は典型的に
👉 **「市場が良いシナリオを織り込みに行っている状態」**です。
■ 強気度の正しい位置づけ
3段階で言うとこうです:
現実的レンジ:1.3〜1.4兆円
やや強気:1.45兆円
コンセンサス:1.53兆円
👉 つまり
“強気シナリオがそのまま平均値になっている”状態
■ なぜこうなるか
銀行株ではよくあるパターンで、背景は主に3つ:
① 金利テーマの期待先行
日銀正常化+金利上昇=銀行は儲かる
→ このストーリーを織り込みすぎやすい
② メガバンクの“上振れ癖”への期待
過去に「最後にドンと上振れ」があったため
→ アナリストがやや楽観的になる
③ 横並びバイアス(重要)
他社も強気 → 自分だけ弱気にしづらい
→ コンセンサスが上に寄る
■ 投資判断的な読み方
ここが一番重要ですが:
👉 1.53兆は“達成して当たり前のライン”ではない
むしろ
未達(例:1.4兆)でも内容が良ければOK
達成しても中身が弱ければ失望
という位置です。
■ シンプルな結論
❌「あり得ないレベルの楽観」ではない
⭕ “かなり条件が揃って初めて届く水準”
→ 言い換えると
👉 ベースケースでは届かない数字
